はじめに

Linksysの新しいネットワークストレージユニット装置(NSLU2)の製品紹介をはじめて目にしたとき、私はとても興味を引かれた。それは私のネットワーク環境におけるバックアップとファイル保管用としては十分に小さく、静かで、安いものだと思えたからだ。
唯一私にとって気にかかったのは、マイクロソフトのウインドウズでしか使用できず、それに使うディスクをプロプライエタリファイルシステムでフォーマットするのだといういくつかの記事があったことだった。しかしそういうものはすべておいておいて、私はウェブ通販を探して発注し、二日後に小包が到着したのだった。
外付けディスクをくっつけた後、私はブラウザでNSLU2にアクセスし、Webインターフェイスを使ってそれを設定変更したのだが、NSLU2はあっさりと私のホームネットワークでファイルサーバとして動作したのだった。このNSLU2に使われているマイクロソフトのSMBファイルサーバプロトコルをサポートしているからだろう、Linksysの説明書には逆のことが書いてあったにもかかわらず、これをMacOS XLinuxで使うには何の問題もなかった。これで作業完了だね… 実は違う。私はここからやっとはじめようとしているのだ。
この小さく静かな装置がとても気に入ったので、私にはこれを放っておくことなどできなかった。これにはもっとすごい潜在能力がある事がわかっていた。なぜならこの小さな箱の内部ではLinuxが動いていたからだ。USB2.0と10/100イーサネットが備わっていることで、この小さな箱にはたくさんの可能性がある。SMBとNFSを同時に動かすというのはどうだろう。はたまたファイルサーバとプリントサーバというのはどうだろう。
USB/シリアルコンバータを使えば、家庭での作業自動化のために私は手持ちのX10インターフェイス装置を使用できるようになる。USB/イーサネットコンバータはこの装置をルータのようなものになるし、USB/802.11bgコンバータは無線アクセスポイントを作り出すことだろう。USBポートを完全に使いこなせば新たな可能性が開けるだろう。しかしどう売ればNSLU2の内部に入ることができるのか?

免責:言うまでも無いことだが、私はここで確認しておく。NSLU2のコードを改変しない方法を用いて内部のファイル構造を確認するのであれば、保証規定内の行動だ。しかしいかなる方法であれNSLU2を改変するのであれば、保証が効かなくなる。
TomsNetworking、Tom's Guides Publishingと私は、この文章によってもたらされるあなた自身のNSLU2やいかなるデータの破損についても責任を負わない。
よって作業開始前には現在のファームウェアをコピーすること。またNSLU2が壊れた場合Linksysに問い合わせようとしないこと。