第27話つづき

  • 誕生直後に嵐を呼び寄せ膨大なエネルギーを蓄えた

彼は生まれた直後にはエネルギーが必要だった。そりゃ消滅寸前のジャアクキング様から分かれていったのだから、エネルギーが足りなくて当然だな。言葉すら満足にしゃべることが出来なかった。彼は生まれたばかりの赤子だったわけだ。
社員角沢が台風接近を見て魔人へと変化したのは、誰が見ても分かるように描かれていたが魔人誕生直後にとんでもないパワーを吸収することが必要だったからだ。ただ彼はそのとき誕生直後だから、小さなパワーをちまちまと集める方法を知らないかそういう技術を持っていない。巨大なパワーを力ずくで引っ張ってくる以外にないわけだ。
ということで、種から生まれたことと台風を吸収したことは同じ描写をしているということになる。彼は赤子として生まれ、彼は今後成長してゆくということだ。プリキュアたちが成長するならば、魔人たちが成長していけない理由はない。前シリーズの魔人5人はすでに成長した大人だった。だから対立軸としては善悪の問題と共に大人と子供という軸があった。それを明瞭に表していたのがポイズニーだったし、唯一子供の魔人だったキリヤは大人がすでに通り過ぎてきただろう自己発見を彼の課題として背負ってしまったわけだ。
それで今回は、魔人も成長する。魔人たちが成長の過程を通じてジャアクキング様の意志を内面化してゆく論理が描かれるとしたら、プリキュアたちの成長と対比させることで物語が深まるだろう。

ジャアクキング様から生まれたのだから、その程度の知識を持っていても当然だな。というか何も知らない状態だったら物語が進まないしね。

  • なぎさとほのかに対して「お前たちがそうなのか」と言葉を発した。

これはイルクーボ初登場の時になぎさとほのかに向かい、イルクーボが発した言葉だった。イルクーボの怨念はジャアクキング様の中でもなお生きつづけ、新たな魔人の一部としてよみがえってきたという描写なのかもしれない。するとイルクーボ以外の魔人たちの意志も新たな魔人たちに受け継がれるという設定になっているかもしれない。そこでキリヤの伏線が登場したりするといいなあ。